増田達治 煤墨の世界

2015年12月

H27いが展・5262

H27いが展・5263

H27いが展・5265
 以上、会場風景・その1~3で、右回りに画廊を一周したことになります。

H27いが展・5273
   この建物は、ART SPACE IGAの向かいにある古美術商の寺村清雅堂(登録文化財)。画廊のオーナーである寺村尚・貴視子ご夫妻が五代目として営んでおられます。 

 
   今回の個展ももう終わろうとする11月26日の夕刻、私はご自宅でもあるこの寺村家に新たに作られた茶室に招かれ、一服のお茶を頂戴しました。
H27いが展・5281

  床の間には、何とも言えない淡く静かな墨色の柔らかい書の掛け軸。どうやら和歌一首が書かれており、左 の広い空間の端の端までピイーンとした緊張感が響いています。
  近くに寄ってみると、宣長の落款が…。
H27いが展・5280
 紛れもなく本居宣長の書軸です。
   宣長歌 「野鹿 萩の露しのに乱れて鳴く鹿の涙色なる野辺の夕風」

   この寺村ご夫妻のおもてなしの後、伊賀で初めての個展は無事終了しました。

 ここからが入口の右奥にあたる第二室。
H27いが展・5255

 11/30(月)の記事でも少し触れましたが、この壁面、とてもゆったりとバランスよくレイアウトすることができました。
H27いが展・5256

H27いが展・5260

 今回最も注目され、高い関心を集めたのがこの赤い抽象作品。多くの方々に強い印象を与えたようです。
H27いが展・5261

 ギャラリーに入ってすぐ左の壁面から順番に右回りで展示の様子を観ていただきます。
H27いが展・5247

H27いが展・5248

 この第一室の奥の方、ここだけ少し天井が低くなっていますが、それでも2m70㎝あります。
 このART SPACE IGAはとても天井が高く、他は全て3m30㎝。とても広くゆったりとしているのはもちろんのこと、縦への指向は荘厳な雰囲気をさえ感じさせます。
H27いが展・5249

H27いが展・5252

H27いが展・5253
以上が、言わば第一室。右の奥に見えているのが第二室ということになります。

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