今宮1
 週に一日、今宮高校で書道の授業をしています。
 先週の8月27日は私の2学期最初の授業。これはその時の授業風景です。
今宮2
 この日は「千字文」を半紙やその約2倍の大きさの紙に書かせました。
 授業の終わり頃に私の目の前にいた四人の生徒に自作を持ってもらいましたが、さて成果はどうでしょうか?
 この授業ではただ好きに自由に書くのではなく、紙を折ってその升目の中に出来るだけ一杯一杯に大きく、そして可能な限り太く書くことを目標としました。しかし、真っ黒になっても、また上下左右の文字がぶつかってもいいから出来るだけ太く大きく書くよう指示しても、実はなかなか太く真っ黒には書けないものなのです。
 しかし、経験のない書き方を意識し挑戦することによって今までにはない自分に気がついたり、思いがけず、新たな自分に出会ったりすることがあります。
 左から二人目のSさんは、これまでとは全く違った字を書き出しました。とても調子よく、書き進むにつれてさらにノリノリになり、自信が出てきたように思います。新しい自分の可能性を発見したのではないかと私は感じています。そして何よりも彼女自身がそう感じているようでした。
 一番左のMさん。これはもう、既に一枚の作品になっていると言っていいでしょう!。画像が小さく、また紙が皺になっているので分かりにくいかもしれませんが、授業の目標をさらに越えて、力強く複雑な線の上にさらに掠れ(かすれ)を生かし、点画の大小を意識して文字が真っ黒に潰れてしまわないよう、読める字を心がけています。さすが、校内外で大活躍の今宮高校書画部の部長さん!。とてもセンスのいい生徒で、これまでにも沢山の素敵な作品を創っています。
 そして右から二人目のNさんと一番右のEさん。頑張ったけどあともう一息。次回に期待します。ガンバレ!